今年も売れまくった!!絶好調なクルマ!!

売れているクルマのジャンルといえば、軽自動車やコンパクトカー、ミニバン、SUVというのが一般的ですが、さらに細かく見てみるとコンパクトワゴンというものも存在します。
例えば、日本一売れている軽自動車のホンダ「N-BOX」や登録車No.1の5ナンバーワゴンのトヨタ「ルーミー」はどちらも全長4m以下のコンパクトワゴンです。どちらも背が高いモデルですが、なぜコンパクトで背の高いワゴンが人気を博しているのでしょうか。

昨今、注目されているのが2列シートのコンパクトなワゴン(ミニバン)で、軽自動車やコンパクトハイトワゴン、コンパクトミニバンなどがそれらに当てはまります。
軽自動車では、さらに全高1700mm以上かつ後席スライドドアを採用する「スーパーハイトワゴン」と、全高1600mm以上かつ後席ヒンジドアを採用する「ハイトワゴン」に分類され、現在の軽自動車市場ではこのふたつで大半を占めるほどです。
スーパーハイトワゴンでは、前述のN-BOXやスズキ「スペーシア」、ダイハツ「タント」、日産「ルークス」などが該当。ハイトワゴンでは、日産「デイズ」、ダイハツ「ムーヴ」、スズキ「ワゴンR」などが分類されます。
こうしたなかで、2011年に初代、2017年に2代目が登場したN-BOXは、2020年時点で軽自動車市場では5年連続、登録車では3年連続で販売台数1位に輝いています。
一方、コンパクトハイトワゴン(5ナンバー車/2列シート車)に分類されるトヨタ「ルーミー」、ダイハツ「トール」、スズキ「ソリオ」などが販売され、なかでもルーミーはトールのOEM車として2016年11月に登場以来、2017年、2018年、2019年と3年連続で首位となっています。
なお、ルーミーは2020年9月にそれまで兄弟車として販売されていた「タンク」と統合されたことから、10月以降の販売台数ではタンク分が合算される形となり、さらに販売台数を伸ばしました。
そして、コンパクトミニバンでは、全長4m強のトヨタ「シエンタ」やホンダ「フリード」が分類されます。
また、シエンタとフリードは、3列シート車が基本となっていたこともあり、ミニバンに分類されますが、モデル(グレード)によっては2列シート車が設定されていることもあり、前述のスーパーハイトワゴンやコンパクトハイトワゴンと比較対象となる場合も多いようです。
こうした背が高く、後席スライドドアを採用し、スクエアボディのワゴンタイプが人気となった背景にはどのようなものがあるのでしょうか。

N-BOXは長く好調な販売を続けています。この人気の背景には、同クラス最大の居住空間や、使い勝手が良いシートアレンジなどがあるのではないでしょうか。
N-BOXのユーザーはファミリー層が多く、荷物や人を載せる機会が多いことに加えて、女性が運転することもあり広くて扱いやすい軽自動車を検討されることが多いです。
また、高齢者のお客さまではこれまでセダンやミニバンなどに乗っていたけども、夫婦だけでの移動で良いから扱いやすく安全なものを希望されることがあります。
N-BOXは安全運転支援システム「ホンダ センシング」を全車標準装備していますので、安全性が高いというのも人気のポイントといえるかもしれません。

次にルーミーは、丁度良い使い勝手が大変好評です。
検討される層としては軽自動車からのステップアップと3ナンバー車からのダウンサイジングユーザーの両方。
軽自動車では背が高く室内空間が広かったハイトワゴンから乗り換える際に同様のパッケージを持つルーミーが候補に上がります。
一方で、ミニバンなどから乗り換えるお客さまも同様のパッケージを維持しながら、排気量やボディサイズが小さく、経済性や扱いやすさでメリットがあるルーミーにされる人も少なくありません。

また、2020年12月4日にフルモデルチェンジして発売されたソリオの開発担当者も「好評な居住空間をさらに拡大することに重点を置いています。今回の新型では、後席や荷室がさらに余裕のある仕様となりました」と説明しています。

これらのように、広い室内空間というのは共通したユーザーのニーズだということが分かります。
では、ユーザーのニーズにはどのような変化があったのでしょうか。国産自動車メーカーの担当者は次のように話します。
「セダンがメインだった約30年前、3列かつ積載性があるミニバンが登場したことで、ユーザーの価値観がそれまでとは変わったと聞いています。
それ以降、実際にミニバン市場は拡大していき、今に至っていますが、同様に軽自動車やコンパクトカー市場も拡大や変化を遂げています。
クルマに限らずどのような製品もそうですが、異なるジャンルの良い所を合わせたものが世の中に登場しています。
クルマにおいては、日本の道路事情に合ったコンパクトなボディサイズ、狭いスペースでも乗り降り可能なスライドドア、そして移動する際に荷物を沢山詰める積載性などのニーズに対応するべく登場したのが、軽自動車のスーパーハイトワゴンやコンパクトハイトワゴン、そしてコンパクトミニバンなのではないでしょうか。

また近年ではアウトドアレジャーや車中泊といったものがトレンドとなっています。
さらには、多発する災害時での活用も。震災時の避難だけでなく、その災害にボランティアとして支援をされている人の宿泊場所としてもされることも。 
また、コロナ禍においてはスクエアボディのワゴンは、テレワークなどでも活用出来るなど、さまざまなシーンにマッチするいまの日本にもっとも適したクルマなのかもしれません。
コンパクトな背の高いワゴンが近年人気な背景には、日本の道路や文化にマッチした理想的なクルマを求めた結果といえそうです。

さて、来年はどんな新しい車が登場するのかワクワクしますね。
来年も気になるニュースをしっかりキャッチしてお伝えしていきますので、ぜひお楽しみに!!